はじめに
為替市場に参加する投資家が増えている現代、FX取引において様々な戦略が編み出されています。その中でも注目されているトレード手法が、トラップトレードです。トラップトレードは為替相場の変動を利用したエントリーポイントを見つけるための手法であり、リピート系・トラップトレードと組み合わせることによりさらなる利益を狙うことができます。この記事では、スイスフラン戦略というトラップトレード手法について詳しく解説し、その優位性や対象通貨ペア等を明らかにします。また、トラップトレードを取り入れたFX業者やデモ対応などオートFX取引の促進に欠かせない要素を紹介します。さらに、有名トレーダーが実践するトレード手法の紹介としてくるくるワイドやグルグルトレインが取り上げられ、成功の秘訣や注意点が紹介されています。最後に、執筆者の紫垣英昭氏による全方位型トレード・システムの提案など、プロのトレーダーも参考にするトレード手法が紹介されています。
スイスフラン戦略とは
スイスフラン戦略は、トラップトレード手法を用いたリピート系トレードであり、一定幅（レンジ）を決めてトラップを仕掛け、各ポジションで10-20pips程度の利益を確定していく戦略です。利確後に再度トラップを仕掛け、繰り返し利益を上げることができます。
スイスフラン戦略の優位性
まず、スイスフランはマイナス金利であり、フランショートのポジションは含み損を抱えていても毎日スワップ金利収入が入ってくるため、利益を安定的に上げることができます。また、フランは極端な通貨高になりにくく、フランショートのポジションを持っていても含み損が少なくて済むというメリットがあります。
さらに、対象通貨ペアとしてNZD/CHF、AUD/CHF、CAD/CHF、USD/CHFの4通貨ペアが考えられ、それぞれの通貨ペアにおいて独自の戦略を展開することができます。
必要な資金と利回り
スイスフラン戦略を実践するためには、100万円以上の資金が必要です。年利10％から30％の利回りを目指すことが可能であり、年に数回戦略を変更または確認する程度の労力で運用を続けることができます。
また、リスク設定をやや高めにすることで年利30％は可能だと考えられ、資金管理さえ間違わなければほぼ負けなしで利益を上げることができます。
トラップトレードを取り入れたFX業者比較
トラップトレード手法を用いた取引を行えるFX業者は複数存在し、それぞれの業者によって利用手数料、取引ルール、リピート注文の仕様に違いがあります。
リピート系注文のFX業者
リピート系注文を扱っているFX業者には、Forex.comや外為ファイネスト（MT4）、マネースクエア、松井証券などがあります。それぞれの業者が提供するリピート系注文は、IF-DONE注文やIF-OCO注文をトラップのように仕掛けて値動きに応じて注文と決済を自動で繰り返してくれる自動売買注文であり、異なる特徴や利用形式が設けられています。
また、松井証券では1通貨単位の少額取引に対応しており、自動売買も1通貨単位から始めることができます。これらの業者はスマホ対応しており、デモ対応も一部の業者で行われています。
オートFX取引の促進要素
進化し続けるFX取引の中で、トラリピやトライオートFXなどの業者がリピート系注文を提供しており、それぞれの特徴や利用形式が異なります。トラリピでは9カ所の細かな設定が可能で、トライオートFXでは自動売買プログラムの選択や自由な設定ができます。さらに、トライオートFXは裁量取引も可能で、トレーダーのアイデア次第で様々な投資ができる魅力があります。
また、デモで使えるリピート系注文のFX業者が提供するプログラムを使用して、実際に利益が上がるかどうか試すことができます。これにより、トレード初心者も安心して取引を行うことができるでしょう。
有名トレーダーが実践するトレード手法
証券界では著名なトレーダーの戦術が多くの投資家に取り入れられており、特に「くるくるワイド」や「グルグルトレイン」が注目されています。これらの手法は、トラップトレードの考え方をベースにしており、買いと売りの両方にトラップを仕掛けることが特徴です。
くるくるワイドとグルグルトレインの特徴
くるくるワイドは、魚屋氏が編み出した変則的な両建て手法で、非常に複雑な構造をしています。そこで、「グルグルトレイン」というシンプルな手法が考案され、現在では年利30％ペースで資産を増やすことに成功しています。
具体的な手法としては、1円幅の中に新規の買いと利益確定、新規の売りと利益確定のイフダン注文を10銭刻みで並べ、利益確定は50銭とします。ただし、上昇時には売りトラップが含み損を膨らませる可能性があるため、サポートのポジションも組み合わせることが重要です。
注意点と組み合わせるポジション
トラップトレードだけではなく、サポートのポジションも建てることによってリスクを最小限に抑えることができます。具体的には、買いのグルトレの場合、サポートは買いポジションであり、取引量は売りトラップと同じ量になるようにします。
また、ポジションや取引量を調整することによって、バランスを保ちながら利益を上げることができるでしょう。
まとめ
本記事では、スイスフラン戦略をはじめとするトラップトレード手法やそれを取り入れたFX業者、有名トレーダーが実践するトレード手法について紹介しました。トラップトレードは、為替市場で利益を上げ続けるための効果的な戦略の1つであり、個別の通貨ペアやリスク設定によってさらなる利益を狙うことができます。
また、リピート系注文を提供するFX業者も増えており、デモ対応やスマホ対応で取引手法を試すことができます。是非、参考にしてみてください。
